一時期ネット上で、とある掃除に関するライフハックが注目を浴びたことがありました。それは食器用洗剤をトイレのタンクに入れると、掃除が楽になるというものでした。一見すると、とても便利そうな裏技のように思えますが、やはり落とし穴があったようです。アメリカのトイレ業者がこの裏技の落とし穴について警告しているので、ここではそれをご紹介します。
有名になったライフハック
このライフハックの発信源はどうやら、「Mums Who Clea（掃除する母たち）」というFacebookグループに、ある女性によってシェアされた投稿のようです。その中で彼女は、トイレのタンクに食器用洗剤をいれると、トイレを流すたびに泡立ってトイレをキレイにしてくれるというモノでした。彼女は実際、週に３回ほど食器用洗剤をタンクに入れているそうです。そして何年も問題なくこの裏技を使っているそうでした。
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専門業者による警告
一見便利で副作用のなさそうなこの裏技、ただ水を流すだけでトイレがキレイになるなら、あの面倒なトイレ掃除から解放されるでしょう。しかし、目的以外の物への使用は思わぬ落とし穴に出会うことがあるようです。アメリカの水道業者のCEO、ピーター・ダリーさんはこの裏技に対して次のように警告を発しています。「食器用洗剤をトイレのタンクに絶対に入れないでください。そうすることによって、水を流すシステムに使用されているゴムや、シールが想定されていない洗剤との接触により劣化し、水漏れの原因となってしまうからです」そして、特に浄化槽を使っている家庭は、使用する洗剤が、浄化槽に損傷を与えないかどうか、よく確認することを推奨しています。そしてさらに、そのように洗剤を大量に下水に流すことは、水質汚染などの環境破壊につながるとし、控えるべきだと述べています。